高齢化は進んでいるのだろうか

以前、

 高齢「化」率?

という投稿をアップしました。

前々から、
高齢「化」率ではなくて
高齢「者」率が
正しいんじゃないかと
思ってましたが。

それと今回の投稿とは
ちょっと違いますが
前から
高齢化率の不自然さに
モヤモヤしてましたので
さくっと検証してみようかと。

たまにやる
検証シリーズ

なにを不自然に思ったかというと。

 高齢化率の計算方法である

65歳以上を高齢者と定義する

の部分です。

昔の65歳と
今の65歳は元気度が違うので
同じ高齢者としていいのだろうか、と。

まぁ多くの人が思っていると思いますが。

じゃあ
何歳を高齢者と定義すべきか。

考えました。

そうだ。

平均寿命と連動すればいいじゃないか。

平均寿命は厚労省のHPから
年度ごとのデータをひっぱってきました。(余命年齢)

あと、年金制度が開始されたときに
年金をもらえる年齢を高齢者の年齢とすることにしました。

調べてみると

 日本の年金制度は
 1961年に国民年金法をもとに開始され、
 当時の平均寿命は男性が65.32歳、女性が70.19歳

とのこと。(Wikipedia)

当時は55歳から年金が支給されたことを考えると
おおよそ
男性が平均寿命より10年前、
女性が15年前
から年金が支給されていたことになります。

1961年というと
女性は専業主婦が多かったでしょうから
この55歳という設定は男性を中心に考えられたのだと思います。

つまり

 平均寿命より10年前

これを高齢者の定義としたいと思います。

2016年の平均寿命が
男性80.98歳、女性87.14歳ということですので
今は高齢者の定義は
男性が70.98歳、女性が77.14歳ということなります。

なんとなく
おじいちゃんおばあちゃんと呼べてくる年齢って
このくらいだな、と
肌感覚的にも思えます。


新しい高齢化率を計算しようと思うのですが、
その計算方法は↓のとおりです。

=======================================
【例】2000年の値
(1) 2000年の平均寿命(男・女)を調べる
(2) (1)をそれぞれ-10する
(3) (2)の年齢以上の人口を調べる
(4) (3)を総人口で割る(%)
======================================

平均寿命と各年代の人口のデータが1947~2015年しかないので
その間の高齢化率を調べてみました。

で、調べてグラフ化してみた結果が
以下のとおりです。

1947年は平均寿命が
男性50歳、女性54歳でしたので
高齢者の人口が多いです。

おそらく若くして亡くなってしまった方が
多かったためと予想します。

ここで現在の高齢化率のグラフと
比較してみると…

現在の高齢化率は
グーンと右肩上がりですが、
これは、平均寿命が伸びているので
当たり前の話かと。

今後iPS細胞の実用化で
平均寿命が100歳、110歳と伸びていけば
どんどんグラフは伸びていきます。

極端な話、

 平均寿命が1000歳になった場合
  はたして65歳が高齢者と言えるでしょうか

高齢者を、

 フルタイムで働くのに支障がでてくる年齢

と考えれば

 平均寿命 – 10歳

は妥当なラインかと思います。

新しい定義の高齢化率も
やっぱり右肩上がりにはなっているのですが
今の高齢化率より緩やかです。

それに
現在進行形で医療が発達していて寿命が伸びている
&人口の多い団塊の世代が高齢者になっている
ことを考えれば
ある程度右肩上がりになるのは仕方ないです。

重要なのは、
高齢化が進んでいると言われているのが
実態より大げさに言われてるんじゃないか、ということです。

動ける高齢者は
果たして高齢者なのか。

そんな疑問から
今回の検証をしてみました。

私の結論としては、

 高齢者は確かに増えている。
 でも世間で言われているほどではない。

です。

高齢化より危惧しなければいけないのは
世界の人口増加だと思います。

私が10代の頃の世界の人口は50億人くらいでした。

今は
ブルゾンちえみさん的に言えば
35億+35億で70億人です。

毎年1億人増えています。

iPS細胞が実用化されれば
今後どんどん人口が増えます。

そして
増えすぎた生物には
通常、
絶滅するなり自然減するなり
数を調整する何らかの将来が待っています。

人間は天敵がいないので
捕食されることがありません。

食料危機も
まだ大丈夫でしょう。

病気もiPS細胞があれば
ほとんど治せるでしょう。

老化さえも。

その時に人間のDNAが
どのような命令をするのか
心配です。

メンタルに作用させるのか
他者への凶暴性に作用させるのか
新たな病気を作るように作用させるのか。

案外少子化というのは
一番平和的な作用なのかもしれません。

少子化が問題とされるのは
少子化自体が問題なのではなく
人口減少の局面に対応した社会システムになっていないことが
問題なのだと思います。

またの機会に
社会問題を解決する策を
素人なりに
考えてみたいなと思います。

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